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『北九州港』誕生 ~平成10年代

平成10年代の北九州港では、各地区の特色を活かした物流拠点の形成を目指して、多数の物流関連施設が供用を開始しました。

砂津地区では、同地区の再開発による小倉-松山(愛媛県)間を結ぶフェリーターミナルの移転に伴い2003(平成15)年に『浅野フェリー埠頭』が整備されました。さらに、都市部に近い地域特性を活かして、浅野フェリー埠頭の岸壁のうちの1バースを耐震強化岸壁として整備するとともに、背後のオープンスペースを活用した避難広場を整備するなど、港湾の特長を活かした臨海部地域防災拠点の整備を実施することで、災害時の物資供給基地及び物流拠点としての役割を果たします。

新門司地区は、西日本最大級のフェリー基地を中心とした物流拠点であり、九州自動車道新門司インターチェンジや太刀浦コンテナターミナルなどの物流インフラに近い地域特性を活かして、多くの物流関連企業が立地しています。2004(平成16)年には、国内最大級の国内完成車輸送拠点である『新門司自動車物流センター』が開設しました。このセンターの開設を契機に、複数の中古自動車の物流センターが開設するなど、同地区では、自動車物流産業の拠点化が進むこととなります。

新門司地区

​新門司地区

 響灘地区では、コンテナ物流の国際競争力の早期強化を目指す国の長期政策に基づき、日本海側唯一の大水深岸壁を備えた最新鋭のターミナルとして『ひびきコンテナターミナル』が2005(平成17)年に供用を開始しました。当初は、PFI制度を活用した全国初の港湾施設として、民間会社による整備及び運営を行ってきましたが、2007(平成19)年には、民間で整備した施設を北九州市が買い取ることで、公共ターミナルとして生まれ変わりました。

その他にも、田野浦地区では、2004(平成16)年から2006(平成18)年にかけて老朽化した岸壁の大規模改良補修が実施される中、2005(平成17)年に田野浦コンテナターミナル(2003(平成15)年、廃止)の跡地に『田野浦自動車物流センター』が供用を開始しました。日明地区では、ひびきコンテナターミナルへの機能移転が完了した小倉コンテナターミナルを廃止し、2007(平成19)年から、新たに『小倉ROROターミナル』として再出発しました。同年には、田野浦地区に国際RORO船、日明地区に国内高速RORO船が就航するなど、国内外ユニットロード貨物の輸送拠点としての新たな一歩を歩み始めました。

ひびきコンテナターミナル

​ひびきコンテナターミナル

このような港湾物流施設の整備に加え、2002(平成14)年には、海上コンテナへの対応と本線上の列車からのコンテナの直接積卸し作業を可能にした24時間稼動の『北九州貨物ターミナル駅』の開設により、鉄道を利用した迅速で効率的な貨物輸送が可能となりました。2006(平成18)年には、24時間運用、税関、出入国管理、検疫などの機能を備えた海上空港で、時間を問わず国内外からの貨物専用機の受入れが可能な『北九州空港』の開港により、地域経済を支える物流基盤となる陸海空の物流インフラの充実が図られ、あらゆる輸送モードへの対応が可能となりました。

北九州空港

​北九州空港